「北陸のクイズ王」といざ勝負。初心者でも楽しめる石川県のクイズカフェ
2015(平成27)年に金沢まで延びた北陸新幹線は、2023(令和5)年にさらに福井県の敦賀まで延びる予定です。現在は東京方面から見ると、金沢で新幹線は止まってしまっている状態ですから、延伸となれば石川県の金沢より西にある街にも、気軽に遊びに行ける環境が整います。
そこで今回は北陸新幹線の延長とともに、新幹線が停車するようになる石川県小松の「クイズスペースモア(オレンジカフェ)」を紹介します。
あのテレビでみた憧れの早押し機を気軽に試せるスポットですから、石川を訪れる際はぜひとも立ち寄ってみてくださいね。
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウィルスの国内・各都道府県情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
北陸の玄関口・小松に現れる月1日限定のクイズカフェ
そもそも小松とは、石川県でも金沢から見て南西にある、南加賀の中核都市です。
北陸の玄関口である小松国際空港や、ブルドーザーで有名な小松製作所がある自治体で、九谷焼の産地としても知られています。さらに北陸最古の湯であり、1300年も続く老舗旅館の粟津温泉「法師」もあります。
この小松には、冒頭でも書いた通り、現状で北陸新幹線は届いていません。東京方面からの移動を考えたとき、金沢まで新幹線で行って、在来線に乗り換える必要があります。だからこそ、2023年の新幹線延伸が、地元にとっても大切なのですね。
その新幹線の停車駅になる小松駅は現在、駅前の整備が進んでいます。
まさに、その駅前には往時のにぎわいを連想させる、古い「猫ばし飴屋通り」というアーケード街が広がっていて、一帯の散策を楽しみながら猫の御坊という通りに入ると、住宅街にクイズスペースモア(オレンジカフェ)が見えてきます。
一見するとカフェというより、スナックといった感じ。その印象通り、お店の前には「SNACK モア」の看板があり、普段はスナックとして経営されています。
このスナックモアが、今回の記事で紹介する場所で、月に1回(第2土曜日)同店では、イベント的にクイズカフェが開催されているのですね。
社会福祉士のオーナーが実家のスナックを間借り
店主は塩崎文彦さん。受け取った名刺には意外にも、社会福祉士、介護支援専門員という肩書がありました。言い方を変えれば、塩崎さんの本職は、漢字がいくつも並ぶ立派な堅い仕事。
しかし一方で塩崎さんは、「北陸のクイズ王」としての経歴もあります。聞けば、数多くの有名テレビ番組に出演経験もあるのだとか。ざっと挙げると、
- 全国高等学校クイズ選手権・北陸大会(北日本放送)
- 第13回高校生クイズ 前日スペシャル・くやしさ大賞早押しクイズ大会(日本テレビ)
- タイムショック21(テレビ朝日)
- キング・オブ・クイズ(BS日テレ)
- おサイフいっぱいクイズ QQQのQ(TBS)
- クイズ赤恥青恥(テレビ東京)
- じゃんけんぽん・石川縦断ウルトラクイズ(テレビ金沢)
- 連続クイズ ホールドオン!(NHK総合)
- 超逆境クイズバトル!! 99人の壁(フジテレビ)
などに出場し、賞品や賞金を獲得してきたといいます。
「タイムショック」や「高校生クイズ」などは、全国区の知名度を誇りますよね。
さらに塩崎さんはクイズ作家として活躍した時期もあり、「石川クイズる会」などの有志団体を立ち上げたり、「北陸クイズ製作所」を立ち上げ企業にクイズを制作提供したりと、さまざまな活動をしてきたのだとか。
その流れで現在は、趣味のクイズを生かし、スナックを間借りして、クイズスペースを開催しているといいます。
どうしてスナックなのか、素朴な疑問をぶつけてみると、この建物はなんと塩崎さんの生家なのだとか。
実際に取材の途中でカウンターの奥にある扉が開き、スナックのママである塩崎さんのお母さんが出てきました。実家なら家賃や場所代も発生しません。ボランティアでクイズカフェを運営するには、最適の場所ですよね。